ノベルティを担当することになったとき、いちばん困るのは「配って終わりにならないもの」をどう選ぶかではないでしょうか。予算内で数を揃えられて、なおかつ安っぽく見えず、もらった方が使い続けてくれる——この3つを同時に満たすのは簡単ではありません。
この記事では、企業ノベルティを「センスがいい」と感じてもらうための考え方と、選択肢のひとつとして陶器のノベルティをご紹介します。
「センスのいいノベルティ」の共通点
1. 生活の中に置き場所がある
もらった瞬間の驚きよりも、持ち帰ったあとに置き場所が決まるかが分かれ目です。デスク、玄関、キッチン——具体的な置き場所が想像できるものは、捨てられずに残ります。
2. ロゴが主張しすぎない
社名を大きく入れるほど、使う場面は減ります。底面や裏側にさりげなく入れるほうが、結果的に長く使われ、目に触れる回数は増えます。
3. 素材に「ひと手間」が見える
同じ予算でも、量産品然としたものと、手をかけて作られたものでは印象がまったく違います。やきもの・木・革といった質感のある素材は、単価以上の価値を感じてもらいやすい領域です。
4. 配る場面に合っている
展示会で配るなら軽く持ち帰りやすいもの、式典なら格式のあるもの、社内なら実用品。「誰にどこで渡すか」から逆算すると外しません。
配る場面別・ノベルティの選び方
| 場面 | 重視する点 | 陶器での例 |
|---|---|---|
| 展示会・イベント | 軽さ・かさばらない・単価を抑える | アロマストーン、箸置き、お香立て |
| 周年・式典 | 格式・特別感 | 陶盾、金彩・プラチナ彩の器 |
| 社内・全社配布 | 実用性・毎日使える | マグカップ、湯呑み、小皿 |
| 取引先への挨拶 | 相手の好みを選ばない | 名入れの器、オブジェ |
| 店舗・開業の販促 | ブランドの世界観が出る | オリジナル形状の器 |
失敗しやすいパターン
「センスがいい」の反対側を知っておくと判断が早くなります。よくあるのは次の4つです。
- すでに持っているものを配る — ボールペンやエコバッグは既に何本も持たれています。同じ予算でも「持っていないもの」を選ぶだけで印象が変わります
- ロゴが大きすぎて使えない — 社名が前面に出たものは、人前で使いにくくなります
- 安さだけで選ぶ — 単価を下げた結果、その場で捨てられては配布コストがまるごと無駄になります
- 持ち帰りにくい — 展示会で重い・かさばるものを渡すと、会場のゴミ箱に置かれてしまいます
共通しているのは、「配る側の都合」で選んでいる点です。もらう側の生活を想像できているかどうかが、そのまま結果に出ます。
陶器のノベルティという選択肢
やきものは「センスのいいノベルティ」の条件と相性のいい素材です。
- 捨てられにくい — 器やアロマストーンは実用品として日常に残ります
- 質感で単価以上に見える — 釉薬の艶と土の重みは印刷物では出せません
- 形からオリジナルにできる — 既製品への名入れではなく、自社らしい形そのものを作れます
- 名入れが焼き付けられる — 印刷やシールと違い、使ううちに消えることがありません
- 他社と被りにくい — 陶器のノベルティを配る企業はまだ多くありません
一方で、陶器が向かない場面もあります。割れ物なので大量に郵送する用途には梱包の手間がかかりますし、極端に単価を抑えたい場合は紙・樹脂のほうが適しています。用途をお聞かせいただければ、無理に陶器をおすすめせず率直にお伝えします。
陶器ノベルティの製作事例
- 記念品アロマストーン — 配布用の定番。香りを楽しめる実用品です。
- メダル型アロマストーン — 形をオリジナルにした例。
- セラミック3Dプリント アロマスタンド — 型を使わない造形。少量から作れます。
- 黒釉 名入れ食器 — 名入れを施した実用の器。
- ガラス釉薬の箸置き — 小さく軽く、配布しやすいアイテム。
- ガラス釉のお香立て — 置き場所が決まる、残るノベルティ。
名入れをどう入れるか
陶器の名入れには主に次の方法があり、印象と適した数量が違います。
- 転写による焼き付け — ロゴを版にして焼き付ける方法。数量が多いほど1個あたりが下がります
- 手描き・手作業の絵付け — 少量向き。一点ものの風合いが出ます
- 成形時に彫り込む — 型にロゴを入れておく方法。摩耗せず、最も長く残ります
- 金彩・プラチナ彩 — 格式を出したい贈答用に
入れる位置も印象を左右します。ロゴを底面や裏側に配置すると、日常で使ってもらいやすくなります。表に大きく入れるほど「配布物」に見え、使われる機会は減っていきます。
予算と数量の考え方
オリジナル形状で作る場合、原型・型の製作費が別途かかります。この費用は数量で割ることになるため、数が多いほど1個あたりの負担は小さくなります。逆に少量であれば、型を使わない工法(セラミック3Dプリント)や、既存の形に名入れ・装飾をする方法をご提案します。
また型は保管しているため、2回目以降の追加製作では型代がかかりません。毎年配るノベルティであれば、続けるほど有利になります。
ご相談の際は「総予算・配る人数・渡す時期」の3点をお知らせいただけると、その範囲に収まる形をご提案できます。「1人あたりいくらまで」が決まっている場合は、その金額が最も分かりやすい出発点です。
いつから準備すればよいか
やきものは、成形してから乾燥・焼成の工程を経るため、印刷物のような短納期は難しいのが正直なところです。オリジナル形状であれば原型・型の製作期間も加わります。
展示会やイベントの日程が決まっているなら、決まった時点でご相談いただくのが確実です。日程が厳しい場合は、既存の形を活かす・名入れの方法を変えるなど、間に合う代替案をご提案します。
用途が決まっている方へ
- 表彰式で贈る盾・トロフィー → 陶器の表彰盾・記念盾
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ノベルティのご相談
配る場面・数量・ご予算をお聞かせください。瀬戸の窯元が、その条件に合う形をご提案します。ラフスケッチや「こんな雰囲気」という参考画像だけでも構いません。